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ニヤムギリの丘 | Niyamgiri Hills

posted on 1月 20th 2014 in インド with 2 Comments

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ニヤムギリには 少なくとも数百年の昔から

コンド族という部族が 棲んでいる

ニヤムギリの丘の麓で 農耕と牧畜で暮らしを立て 

自然に寄り添って生きている

ニヤムギリの丘は 彼らの神が棲む山だ

コンド族にとっては 信仰の中心に聳える 

神聖な山だ

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一方 イギリスの 巨大資源採掘企業ヴェダンタ(VEDANTA)は 

この土地を 詳細に調査した

そして アルミニウムの原料となる ボーキサイトが

地下で豊富に 眠っていることを 知った

ヴェダンタは 採掘場を この地に作り 

巨大なビジネスを 開始しようとした

今から 10年ほど 前のこと

そのために ヴェダンタは コンド族の人々に 持ちかけた

代わりに学校や 病院を作ろう

お金も入るし 何も持たない 今の暮らしより よっぽど豊かになるだろう と

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コンド族のうちの一村

ドングリア・コンドは はっきりと 反対した

今のままで良い 学校も病院も要らない 

私たちは いくつも前の世代から 

現在まで 同じように生きてきた

自然も 山も 遥か昔から 変わらない

人間の 暮らしも 変わる必要は ない

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ヴェダンタは ニヤムギリの 広大な土地を 柵で囲い 

コンドの人々を 閉め出した

ドングリア・コンドは この巨大な世界的企業と 戦うことに 決めた

コンド族の12の部族が 全てドングリア・コンドの 

味方についた

インド国内及び海外の 数多くの活動家や組織が 

直接的にも間接的にも コンドを支援した

インド中央政府の 政治家も コンド族の戦いに

理解を示すものが現れはじめた

メディアも この戦いを

「リアル・アバター」と 映画になぞらえ 報道した

そしてついに 環境省副大臣が コンドのために 

共に戦うことを 約束した

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2014年1月13日は コンド族にとって 

大きな勝利の 記念日になった

インド最高裁は 全面的にコンド族の訴えを 認め 

ニヤムギリでの ヴェダンタの 採掘開発を却下する 

判決を下した

コンド族という わずか8000人の 少数部族が 

世界的大企業を 相手に完全な勝利を 収めた瞬間だった

学校も病院も 持たない小さな人々が 

「ある土地の将来は、そこに住む人間が決定する」 

という 当然の権利を 求めて大資本に 勝利した

それは 小さな人々が 

起こした 大きな 奇跡だった

A: Niyamgiri Hills

A: Niyamgiri Hills

ニヤムギリの丘は

権力を持たない 全ての人々にとって

権力と戦う 全ての人々にとって

歩く道を 照らす灯火に なる

と僕は 思うのです

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写真家 ニューヨークの街角に建つニューススタンドを1996年〜2004年まで撮影した写真集「Rao's Newsstand」を発表。ウェブサイトBus me too.Graphicsにて販売中。  

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currently there's 2 comment(s)

  • […] “ニヤムギリの丘 | Niyamgiri Hills” で書いたとおり  […]

  • Sports Photographs in India

    commented on 2014-02-16 at 17:08

    […] ニヤムギリの丘に行く途中、オリッサ州の田舎ではバレーボール  ボンベイの街角クリケット。 グジャラート州カロール。雨期になると巨大な貯水池になるクリケット場で。 […]

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