クルッティ・ラオの結婚式 4日目 | The Wedding of Kruti Day 4
一転してこの日は宗教的な儀式の日。昼の部、夜の部と2部構成で2つのヒンドゥ儀式を執り行いました。何千年と変わらず行われてきた儀式です。昼の部の始まり。新婦宅にて家族・親戚ともに結納品のためのお祈り。これから新郎宅にお届けに行くのです。新郎宅に到着。新郎父の出迎えで儀式スタート。結納品のひとつひとつを確認しながら新郎へと渡します。儀式が済んだら昼食。新婦宅に帰ってきてまた儀式。このときだけクルッティが参加。砂糖の固まり(パターシャ)を神様に捧げます。なにに受けたのかわかりませんが、、。これで昼の部終了。 夜の部は日没とともに。楽隊のラッパと太鼓とともに。この儀式、主役は親戚のこの夫婦。2人の身につけている布の端を固く結んで繋ぎます。壺が2つ。ひとつには水、もうひとつには小麦を満たします。女性陣はガルバという伝統的な踊りと歌。奥さんの頭の上に小麦の壺、さらに水の壺を重ねます。スタート地点は400m離れた友人の家。ここから新婦クルッティの家まで歩きます。 ゴトリジョ(Gotrijo)というこの儀式、道が十字に交差している場所を横切ることが目的だそうです。十字路をこのように横切ることで悪いカルマが断ち切られるということです。クルッティ宅に無事到着。門にてお母さん(プラティマ)が迎えて壺をひとつ受け取ります。 ホッとみんながひと安心、家の中へ。楽隊も最後のひと仕事。よくがんばったね、と労います。
万が一、奥さんが歩いている最中に壺を落としてしまった場合。
おそらく最初に戻ってやり直すだけだと思いますが、やはりおめでたい席にそういったケチは誰もがつけたくないもの。そのためこの夫婦と2人を取り巻く全員が大きな緊張感に包まれながらの儀式でした。400mを歩く途中でも奥さんが何度も立ち止まっては壺の位置を直しながらのパレード。周りの僕らも息が詰まるような空気。
そんな緊張感の裏返しで、無事到着した際には誰もが笑顔、の夜でした。