12月
03

イビサの話 アシュタンガ・ヨガ

posted on 12月 3rd 2015 in イビサ with 0 Comments

 

FullSizeRender

IMG_2512

 

イビサ島の北部に、サン・ミゲルという名の小さな町がある。

ちなみにイビサの町はほぼ全てサンまたはサントから始まる名前ばかりで、これはSanでありSantであり聖なので、サンタクロースと同じ理屈ですね。

サン・ミゲルの表通りから直角に曲がり、ダートの山道を登っていくと、小さな山のてっぺんにアシュタンガ・ヨガを教えている先生が住んでいる。

先生は73歳(と言っていたと思う)の女性で、凛とした佇まいが非常にカッコいい。

そして先生のその内面をそのまま表現したかのような、この山頂の先生の場所が、これまた美しくて印象的なのだ。

世界のどこに行ってみても、住んでいる人の内面がにじみ出てくるような家というのはあるものだ。

そしてそこに魅かれることもままあって、ただ考えてみるとこれはお金をかければ作れるものではない。

長い年月をかけて手入れをして、丁寧でマインドフルな生き方がそのままその場所に乗り移った時に、初めてこういった感覚になるのだろう。

えらそうにここまで書いたが、僕自身は住所不定のホームレスである。

明日、来月、来年。自分がどこにいるかもわからないような生活を送っていて、鞄ひとつで旅する人生、それはそれで楽しんでいる。

ないものねだりで憧れてしまうんだろう。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on TumblrPin on Pinterest

石川拓也 写真家 2016年8月より高知県土佐町に在住。土佐町のウェブサイト「とさちょうものがたり」編集長。https://tosacho.com/

Loading Facebook Comments ...

コメントはここから