12月
19
そろそろインドにも、と思うのだ
あるメディアで「旅」をテーマにした連載をすることになっていて、過去に撮影したインドの写真をぜんぶ見直しています。
インド、やっぱりおもしろい。
このおもしろさ、この強烈さは一体なんだろうと、素朴に思うわけですが、僕にも正確なところはよくわかんないんですね。
よくわからないというか、一言でバシッと表現できないんです。
明らかなのは、インドはあまりにも異世界すぎて、訪れた人の心の中に価値観の崩壊(笑)を起こすということ。
カルチャーショックの度合いがインドというのはハンパないのです。
パソコンに例えるとわかり易いと思うのですが、それぞれの国のシステムを動かしている、いわゆるOSが、インドの場合まったく別物を使っている感じです。
もちろん日本と諸外国はそれぞれ別のOSで動いているのですが、インドの場合、異世界感が大きすぎて、インドに行くと逆に日本と西欧の類似性に気づかされることも多いです。
日本や西欧やアジア諸国は、なんとなく似たようなOSを使ってるのだと感じます。
それがインドはもうぶっとんだOSで、でもそのOSが古代より綿々と繋がれてきた、というような。
実際、インド社会を動かしているOS、価値観と言ってもいいと思いますが、そのOSは古代からそれほど変わっていないのではないかと、インドに関しての神話や文章を読んでいると感じます。
そしてそれが、日本に居ていつの間にか硬直してしまっていた、僕の中の価値観や考え方をいちどきれいにぶっ壊してくれるのだと思います。
インドに行くたびに、少しだけ自由になって帰ってきます。
そろそろ行かないとな。