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ぜんぜん生徒がいない学校 アリススプリングス

posted on 1月 19th 2016 in 旅の記憶 with 0 Comments

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アリススプリングスを中心とした生徒たちの分布図

 

これはオーストラリアのお話。

 

昨年の春(2015年4月)に訪れたノーザン・テリトリーのアリススプリングス。

広大など田舎ともいうべきノーザン・テリトリーのほぼ真ん中に位置する町アリススプリングスには、School Of The Airという名の生徒が全くいない学校がある。

なぜ生徒がいないのか。

School Of The Airは遠隔地に住んでいて学校に通うことが難しい子供たちに、ネット回線で学校教育を提供することを専門に行っている。

生徒はみんな、アリススプリングスから何千キロ何百キロも離れた場所に住む子供たちで、もちろんここに通うことはない。

 

The School of the Air | Alice Springs School of the Air
授業は下の写真のように、DJブースのような放送室に時間になると先生が陣取って、パソコンの向こうにいる子供たちに勉強を教えるわけである。

もちろん教科書は事前に航空便で送ってあるらしい。

オーストラリアのいわゆる「リモート・エリア」(遠隔地)は日本人が想像もつかないほどの遠隔っぷりであって、とにかくもうなんにもない大平原にポツンと小さな家が建っていたりするのだ。

生徒たちは両親が牧場をやっていたり、あとはアボリジニの村の子だったり。

ど田舎の小学校ってことで「北の国から」の純と蛍を思い出したりしたのだが、富良野の大自然の中それでも純も蛍も歩いて通っていたわけだから、あの環境はオーストラリアで言うほどの遠隔地ではないってことだ。

 
School Of The Airはもう64年の歴史があるってことだから、クロコダイル・ダンディだってここの卒業生かもしれないのだ。

 

なんだか途中から話が変わってしまったが、学校の形も生活の形もいろいろあるよってことが言いたかったのです。

 

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先生が授業中

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石川拓也 写真家 2016年8月より高知県土佐町に在住。土佐町のウェブサイト「とさちょうものがたり」編集長。https://tosacho.com/

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