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最近読んだ漫画 フラジャイル

posted on 1月 20th 2016 in with 0 Comments

最近読んで面白かったこれ。

■フラジャイル 病理医岸京一郎の所見

 

病理医というのはあまり聞きなれない言葉だったが、どうやら臨床医が下す「病気の見立て」とは別に、独自に見立てを行う部が病院(おそらく大きな病院)にはあるらしい。

その部が病理、そこにいる医者が病理医。

現実が漫画に近いものであるとしたら、病理医は臨床医と議論をし、ときにはケンカ腰になりながら患者の病気を特定していく。

医者だって完璧ではないのだから、誤診をすることだってあるのだ。自分の診断に自信が持てないようなビミョーな症状の場合だってあるのだ。

■そこで登場する「病理医・岸京一郎」

この人、けっこうなダークヒーローとして描かれていて、良い。

 

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人相もあまりよろしくない…

病理医は、大学や研究所以外の身近な一般病院にも、病理診断を行う医師として働いています。これまで、患者さんと直接対面する機会が少ないため、市民のみなさんにはあまり知られてきませんでした。病理医の本業は『病理解剖(剖検)』、『組織診断(生検および手術材料)』、『細胞診断』です。

ー日本病理学会のウェブサイトより

手塚治虫の「ブラックジャック」に近い、仕事は非常に有能だが性格に少々難ありという主人公。

単純な勧善懲悪ものでもなく、お涙ちょうだいでもなく、こういうダークヒーローものはかなり好きですね。

■全国に2,232人

漫画の中でも触れられているが、病理専門医というのは1つの資格であって、その資格保持者は慢性的に不足しているという。

2,232人というのは平成26年9月の数字だが、現在でもそれほど変わっていないんじゃないかと思われる。

それにしてもこの漫画に出てくる登場人物はみんなタバコを美味そうに吸っている。

さすがに患者の前で吸っているシーンはないが、喫煙所にみんなで集まってタバコを吸いながらケンカするというのはこの漫画の重要な見どころだ。

絶対に原作者がヘビー・スモーカーなはずだと勝手に確信している。

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石川拓也 写真家 2016年8月より高知県土佐町に在住。土佐町のウェブサイト「とさちょうものがたり」編集長。https://tosacho.com/

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