馬の写真を撮ってはいけないのか?
なんか最近、写真に関する問題をよく目にする。
デジタル写真とインターネットが引き起こす、20年前には想像もしなかった新しいタイプの問題なのは間違いない。
この前も「サルに著作権はあるのか?」というバカバカしくも真剣に争っている問題があったばかりだし。
良い表情をしたサルの問題はひとまず置いておいて、今回は上の親子と馬の写真。
要約すると、この親子が散歩中に撮影したこの写真を、‘Made Me Smile’ competition = 「笑顔にさせて」コンテストという写真コンテストに出品した。思わず微笑んでしまうような、またはプッと吹き出してしまうような写真を対象にしたものなんだろう。
上の写真は見事に賞をゲット、賞品として2,000ポンド相当の旅行券をもらえることとなった。
だがよかったのはそこまでで、それを知った馬のオーナーが騒ぎ始める。
「私の馬を同意なく撮影しておいて!」
と言って怒り心頭なのだという。怒りに任せたこのオーナーは写真コンテストの事務局にクレームを入れたりしているようだ。
そのうちにこのオーナーの友達からも、写真を撮った父親に対して「恥知らずだ」なんてメッセージも届くようになったとか。
2,000ポンドという金額にオーナーは興奮してしまったのだろう。「半分よこせ!半分は私に権利がある!」と言い張っているのだという。
ただもらった賞品は旅行券なんですが…。
「馬のオーナーは賞品が旅行券だと知っているのだろうか?半分にするなら僕と一緒に旅行に行かなきゃいけないんじゃないか?」
そう言ってこの父親は困惑しているって…。
ひと言で言ってただ「世知辛い」と思わせるこの騒動。
まだ収拾はついていない。