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塩は生き物! 田野屋塩二郎が作る塩 

posted on 2月 25th 2016 in 由布院・高知・淡路島 with 1 Comments

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先週また高知へ行ってきました。

田野の海で塩を作る田野屋塩二郎(たのや・えんじろう)さんの塩小屋へ。

トレーひとつずつに異なった味の塩を作っています。

塩二郎さんの塩は火を使わず、海水を天日干しにして濃度を高めていき、結晶させるという気の長い方法。

4ヶ月かけて海水から塩を作るのですが、本当はもっと時間を、8ヶ月とか10ヶ月をかけたいそうです。

 

そういう言葉を聞いていてムクムクと僕の中で起き上がってくる感情が。

自分の環境も含めて、ものづくりはどんどんサイクルが早くなっている…。

以前フィルムで写真を撮っていた頃は、フィルムを現像して暗室に籠って、とそれなりに時間がかかっていたのですが、デジタル化した現在では撮ったその数時間後に仕上げていたりもします。

スピード化するのが当たり前になってきていて、その分こぼれ落ちていくものが増えているとも感じます。

 

そういう意味で、塩二郎さんのこの場所は、前のめりに走っている僕に「少し立ち止まろう」と考えるきっかけをくれているような気がします。

 

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石川拓也 写真家 2016年8月より高知県土佐町に在住。土佐町のウェブサイト「とさちょうものがたり」編集長。https://tosacho.com/

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  • […] この前紹介した天日塩の塩二郎さんも高知(田野)、淡路島のジョン・ムーアさんも高知の鍔山という田舎に拠点を持っています。 […]

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