3月
14

高知のデザイナー梅原真という人のこと

posted on 3月 14th 2016 in & 由布院・高知・淡路島 with 0 Comments

 

ちょっとテンション上がって書いてます。

先月、高知に行って現地の方々と飲む機会がありました。

みなさん高知で頑張っていらっしゃる方々。

そのうちの一人、高知の私立高校で働いている女性が持っていたのが上の本です。

「この本を書いたデザイナーの方と今度お会いするんです。」




 

そう言ってカツオのたたきを食べながら差し出されたその本を見て、これは誇張ではなく一目で何か感じるものがありました。

それを何と形容したらいいのだろう?

ただきれいな本を見たという感動ではもちろんありません。

大げさに聞こえるのを自覚して言うと、そこに僕が理想とするような生き方があるように感じたのです。

東京を通っていないものづくり。東京の後追いどころか、東京に顔を向けてさえいないというデザイン。

酔いもあったのですが、この本の持ち主には「この本いいっすね〜面白いっすね〜」と何度も繰り返してしまいましたよ。

そして東京に戻ってきて、その本の著者であるデザイナーの梅原真さんという人間が、何とも気になる。

気になって気になって、ググってみて見つけました。カンブリア宮殿に出演されていたんですね。

デザイン界でもかなり著名な方で、完全に僕の勉強不足でした。

この回のカンブリア宮殿、かなりテンション上がる内容でした。

余談ですが個人的に小池栄子は大好きです。以前撮影をしたことがあるのですが、「きれいですね!」と素で言ってしまった…。

 


カンブリア宮殿【田舎にデザインの力で魔法をか…
投稿者 b_uma2

 

「地方は自分で考えろ!」というのは印象的な梅原さんの言葉。

それが大きな説得力を持っているのは、梅原さんの仕事を見るとわかります。

この番組を観ててテンションが上がったというのは、このような仕事の仕方があるのかという驚き。

それからデザインとかクリエイティブと呼ばれるものが、とても地面や海原とうまくつながった形で機能していることに対する尊敬。

僕はここ数年、ある意味放浪というか旅というか、東京にいることがとても少なくて、地方や海外にいる時間が非常に長くなっているのです。

もちろんそうやっているうちに、今まで構築してきた東京のお仕事仲間とはだいぶ距離ができてしまったケースも多いのですが、僕としてはなぜかそうせずにはいられなかった。

地方や海外を旅せずにはいられなかった。それは自分なりに何かを探していたのだろうと思います。

そしてその「何か」はもちろんまだ見つかっていないのですが、それを見つける小さな手がかりを、この本と番組で見つけたような気になりました。

宝の地図の切れ端を見つけた気分です。

この前紹介した天日塩の塩二郎さんも高知(田野)、淡路島のジョン・ムーアさんも高知の鍔山という田舎に拠点を持っています。

そして梅原さんみたいな人が出てくる高知って場所に、さらに引力を感じます。

また行こう!

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on TumblrPin on Pinterest

石川拓也 写真家 2016年8月より高知県土佐町に在住。土佐町のウェブサイト「とさちょうものがたり」編集長。https://tosacho.com/

Loading Facebook Comments ...

コメントはここから