クラウドファンディングのおもしろさ
クラウドファンディングのサイトを覗くのが好きだ。
海外のも国内のも、これまでの世に存在しない新しいものを生み出そうとする気合の入ったプロジェクトは見ていて楽しい。
例えば画期的なスーツケースを作りたかったり、絵本や写真集を出版したかったり、プロジェクトの種類は本当に多岐に渡るのだけれど、そのどれもが多大な労力を要するもので、この主催者はどれだけの手間暇をここに費やしたのだろうと想像し始めるとふっと気が遠くなる。
海外は例えば Kickstarter やIndiegogoとか、国内のものは Motion Gallery 。
もちろんそこで進行する全てのプロジェクトが資金調達に成功するわけでもない。
例えば目標金額100万円のものに7,500円しか集まらずに終了しているプロジェクトなんかもあったりして、どうしてこうなってしまうのか不思議に思うのと同時に、そこに吹き荒れる寒風に肝を冷やしながらも、無常観のような茫漠とした感覚に襲われることもある。
でも、いいのだ失敗は。チャレンジしたからこその失敗であって、それは明らかに成功の種なのだから。そんな風に思わせられる。
僕もいくつかのプロジェクトに、主に写真集の製作に、少額だったが支援した。
クラウドファンディングのおもしろいところは、いったん自分が支援してみると、まるでそのプロジェクトの身内のような気分になってくるのである。
僕が支援した時点で成立していないプロジェクトに対しては、その後きちんと成立までたどり着いたのか気になるし、成立したものに対しては品物が約束通り送られてくるまでワクワクしながら待つことになる。
主催者側はまだ経験したことがないのだけれど、完成前からたくさんの人に応援されてするモノ作りというのはなかなか幸せな体験だろうと想像したり。もちろんいろいろ大変なことは多いのだと思うけど。
僕も胸の内にいくつか温めているものがあって、その機会が来た時には広く応援をお願いすることがあるだろうと今から楽しみにしていたりもする。