12月
22

もうすぐクラウドファンディングはじめます

ここ数週間、ポツポツとここに投稿していたことですが、先日クラウドファンディングの申請を始めました。

念のために書いておくと、クラウドファンディング(以下、CF)の申請をした段階であって、まだプロジェクトの公開までは行ってないんです。

CFはネットを使って広く世の中に支援を募る、しかも金銭的な支援を募るわけで、もちろん今日思いついて明日スタート、なんてわけにはいかないんです。当たり前ですが。

 

現段階ではCFプラットフォームのスタッフとの打ち合わせが始まり、プロジェクトのスタートに向けて打ち合わせを重ねながらブラッシュアップをしていくという方向です。

CFに興味もあるし挑戦したいという人も僕の周りには多くて、それでもやったことないしどんな感じなのか知りたいという声もある。それで申請段階からここで定期的にレポートしていこうと思っています。

 

まずプラットフォームはMotion Galleryに決めました。

もちろん候補はいくつかあったのですが、最終的な理由は手数料が安いこと。

目標金額達成の場合には10%、未達成の場合には20%です。

それと僕が以前、知人のプロジェクトの支援でMotion Galleryを使ったことがあったこと。

つまり、Motion Galleryで資金の調達に挑戦していた知人の出版プロジェクトを支援したことがあったのです。

そのときは確か3000円をクレジットカード払いで支援して、数ヶ月後、その本は完成されきちんと郵送されてきました。

そのプロジェクトは200万円ほどを集め、その資金を取材費や印刷費、要するに本の制作費全般に使用したようです。完成前の本に、僕や他の支援者がお金を出したのは、先行販売という意味でもありますね。

寄付やお布施や投げ銭というものとは少し違うのです。

 

話が逸れましたが、そんな良い印象が僕の中にあって、このプロジェクトのメンバーの意見を聞いてもMotion Galleryが良いと言う。それで決めました。

 

Motion Galleryにはまずプロジェクトの申請から始めます。

プロジェクトの概要・目標金額・プロジェクト責任者の氏名などを記入すると、「1週間以内にスタッフからご連絡します」と返信がきます。

実際にはその日のうちにスタッフの方からメールが届き、プロジェクトの詳細、現時点での進行具合、プロジェクトスタート後のPRプラン、責任者(僕)の素性などを質問されます。けっこうスピーディーに進みます。

 

それに答えると、Motion Galleryからさらにエクセルの書類が送られてきます。

そこにはさらに僕の住所やプロジェクト成立時の入金口座情報など、具体的な情報を記入するようになっています。記入して、指示されたように身分証(免許証)のコピーと一緒に再び送り返します。

少し長くなりましたが、これでやっとプロジェクトのスタート地点に立った状態です。

これからさらに具体的に、プロジェクトのページに使う写真・動画・文章などを用意していくことになります。

 

僕らプロジェクトメンバーの最終目標は、稲毛駅前のフルハウスという45年続いているロックバーの写真集を作るということなのですが、現時点での1番の難しさは、目標金額をいくらに設定すればいいのかということです。

先日、ある印刷会社の社員さんがこのプロジェクトに参加してくれることになって心強い限りなのですが、実は印刷というのは予算の算出が非常に難しい。

まず作る本の仕様(サイズ・紙質・部数など)を決定しないことには予算も出るわけはないのですが、これがまた無限の可能性があるわけで。

そして部数を増やせば総額は上がるが1部あたりの単価は当然下がります。逆に部数が少なければ総額は安くなるけども単価は上がる。

そうして考えていくと、考慮しなければならない要素が多すぎて頭のてっぺんから湯気が出るような状態になります。

 

この過程をいちど経験すると、つまり世に出ている出版物がこうしてできあがっていることを身を持って知ると、どんだけの湯気がどんだけの頭から噴出することで日本の出版を支えてきたのか、本当に気の遠くなる思いがして、先人たちに対しただただ脱帽することになります。

僕らももうすぐこの湯気プロセスをくぐり抜けなければいけない時期がやってくるわけで、とは言いつつも実は戦慄しながらも楽しいのですが。

今回はこのへんで。進んだらまた書きます。

 

 

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石川拓也 写真家 2016年8月より高知県土佐町に在住。土佐町のウェブサイト「とさちょうものがたり」編集長。https://tosacho.com/

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