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1月
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村人全員が陶芸家! | プリーの陶芸村

posted on 1月 13th 2014 in インド with 0 Comments

 

 

ベンガル湾沿いにあるオリッサ州プリーは、ヒンドゥー教の4大聖地のひとつです。

ジャガンナートという神様を祀るジャガンナート寺院があり、インド中から巡礼者がやって来ます。

この広大なインドで、しかも町を歩けば5分に1回は寺院に当たるというようなこの国で、寺院ベスト4に入るというのは相当なことでしょう。

当然この小さな田舎町プリーはこのジャガンナート寺院を中心に廻っており、巡礼客のためのホテルやレストランが数多くあります。

そして寺院から4kmほどの距離に、陶芸家ばかりが住む陶芸村があります。

これももちろんジャガンナート寺院があるからこそ。

つまり、

1,  ヒンドゥの巡礼者は、寺院に巡礼するからには神に捧げる供物を持って行きたい。

2,  供物は果物や穀物や水などなど。

3,  供物を運ぶには、それを入れる壺や皿などが必要。

4,  ということは陶器が必要。

5,  しかも膨大な数の巡礼者がここを訪れるので、膨大な数の陶器が必要。

6,  親から子へ、子から孫へを数百年繰り返し(寺院の建設は12世紀)、一村全体が陶器を作る村、完成。

 

この村で作っているものは全て釉薬などを使用しない、素焼きの陶器です。手動でろくろを回してから、素早く形を整えます。

乾燥中

どの家も軒先で焼成前の陶器を乾かしています。

「泥をこねる」が大切なのはどこの国の陶芸も同じ

1分ほどでひとつ完成

女性陣も仕事中

 

陶製の馬も供物になります

窯で焼きます

焼き上がった後の釜

村の子供達。下校中!

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    石川拓也

    千葉県生まれ。写真家。大学を入学2ヶ月にして中退し、放浪の旅に出る。徹底した貧乏旅行だったが、アジア、東西アフリカ、ヨーロッパを約一年半かけて縦横無尽に駆け回る。資金が尽きイギリスでひと夏のバイト生活。その後東ヨーロッパを経て1996年よりアメリカ・ニューヨークに住み始める。アメリカでの生活は7年に及び、911同時多発テロを現地で経験する。2002年帰国。以来数多くの雑誌や広告、映画ポスターなどの撮影を手がける。2012年あたりから地方や海外にいる期間が長くなり、自分が一体どこに住んでいるのか不明な状態が続く。かっこよく言えばノマド。実態は住所不定。2015年スペイン・イビサ島在住。湯布院・高知・インド・スペインあたりにしばしば出没する。2016年8月より高知県・土佐町に移住。