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ベンガル湾沿いにあるオリッサ州プリーは、ヒンドゥー教の4大聖地のひとつです。
ジャガンナートという神様を祀るジャガンナート寺院があり、インド中から巡礼者がやって来ます。
この広大なインドで、しかも町を歩けば5分に1回は寺院に当たるというようなこの国で、寺院ベスト4に入るというのは相当なことでしょう。
当然この小さな田舎町プリーはこのジャガンナート寺院を中心に廻っており、巡礼客のためのホテルやレストランが数多くあります。
そして寺院から4kmほどの距離に、陶芸家ばかりが住む陶芸村があります。
これももちろんジャガンナート寺院があるからこそ。
つまり、
1, ヒンドゥの巡礼者は、寺院に巡礼するからには神に捧げる供物を持って行きたい。
2, 供物は果物や穀物や水などなど。
3, 供物を運ぶには、それを入れる壺や皿などが必要。
4, ということは陶器が必要。
5, しかも膨大な数の巡礼者がここを訪れるので、膨大な数の陶器が必要。
6, 親から子へ、子から孫へを数百年繰り返し(寺院の建設は12世紀)、一村全体が陶器を作る村、完成。
この村で作っているものは全て釉薬などを使用しない、素焼きの陶器です。手動でろくろを回してから、素早く形を整えます。
乾燥中
どの家も軒先で焼成前の陶器を乾かしています。
「泥をこねる」が大切なのはどこの国の陶芸も同じ
1分ほどでひとつ完成
女性陣も仕事中
陶製の馬も供物になります
窯で焼きます
焼き上がった後の釜
村の子供達。下校中!
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カルカッタに来てからはもっぱら地下鉄で移動しています。
地下鉄に乗って、今まで埋もれていた記憶、20年前の薄れていた記憶が突然蘇ってきました。
20年前、当時19才の僕は単身カルカッタに来ました。入学した大学で目標を見失い悶々とした毎日の中で、それならいっそのこと世界を放浪する旅にでようかと悩んでいた時期です。長い放浪の旅に出る前に、試しにいっちょどこかへ短期間行ってみようと考え、いろいろな場所のガイドブックを読み漁っていました。そのとき見つけた一文。
「もしあなたがカルカッタで自由な旅ができるなら、それはあなたが世界中を自由に旅することができるということだ」
それほどカルカッタは旅行者にとって大変なところだよ、という意味だったと思うのですが、若気の至りかその頃の僕は、よしそれならカルカッタに行ってみよう、と意気込んで人生初の海外ひとり旅の行き先をカルカッタに決めたのでした。
正直なところけっこうビビりながらカルカッタに到着、白タクで空港からボラれながらもなんとかバラナシやマドラスを廻り、2週間インドを堪能した後帰国の途についた、ところまではよかったのですが。
おそらく原因は意気込みすぎてあちこち忙しく廻りすぎたこと。2週間という期間のなかにここもあそこもと詰め込みすぎたこと。成田行きのエア・インディアの機内で突如具合が悪くなり、後部の3人席を占領してぶっ倒れてしまいました。帰ってきても腹痛と発熱、結局たまらなくなって4泊5日の入院、診断は細菌性の下痢ということでした。
そんなちょっと苦い記憶もあるカルカッタですが、当時(1994年)に訪れた時には地下鉄は延々と続けられている工事の真っ最中。70年代に始まった工事が94年にも終わっていないという。冬の間に掘って掘って掘り続けた穴が、雨期が来ると雨に流された土砂によって埋まってしまう。掘っては埋まり掘っては埋まりを繰り返して20年。まだまだカルカッタの地下鉄は完成しないんだよ、というのが当時インド人から聞いた冗談のような実話でした。
それが20年ぶりに来てみると地下鉄が完成している!
まだラインは南北の1本だけで、都市を網羅するにはこれからさらに20年とかかかってしまうのだろうけど、なんだか20年前に地下に潜って掘っていたインド人に、がんばったねと労いたい気持ちになってしまいます。雨ニモ負ケズひたすら掘り続けたあなたたちのおかげで今の生活があるのですよ、と何の関係もないくせに声をかけたくなってしまうのです。
そしてそれは同時に、当時ビクビクしながらカルカッタに来て、「自分が世界のことをなんにも知らない」という事実すらわかっていなかったあのときの自分に対して、将来の展望や見通しなんかさらさらなくって、自分が何になりたいのかすらわかっていなかったあのときの自分に対して、「そんなに背伸びして尖っていなくても、そのうちなるように、なりたいようになるから心配するな」と言ってあげたい気持ちと対になっています。
そんな封印された記憶のこもごも、カルカッタの地下鉄が鍵になって引き出しが開きました。
余談ですが、カルカッタの地下鉄構内で撮影は禁止されています。上のカットを撮った直後にしこたま怒られました。念のため。
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すでにカルカッタに来て一日半。それでもまだ自分がブッダガヤの空気を濃厚に纏っているような気がします。それが理由という訳でもないんですがブッダガヤ近郊のスジャータ村での写真です。
I already moved to Kolkata 1 and half day ago though, I feel myself wearing the thick air of …
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聖地ブッダガヤでは菩提樹を観に行って毎日が過ぎました。
あとは先日書いたビミョーなサーカス、それからブッダが乳粥を飲んで死の淵から元気を取り戻したスジャータ村。もともとは富豪の娘スジャータがブッダに乳粥を与えた村が現在ではスジャータ村となっています。
そして今度は4時間遅れの夜行列車に乗ってカルカッタへ。朝6時に到着する予定が10時着。宗教的聖地から一夜明け、降りたとたんのインド最大級カオス!
アーメダバードからここまで来ると、距離的にはだいたい北インドを横切ったことになります。カルカッタはもう隣国バングラデシュのすぐ近く。ウエストベンガルとバングラデシュは宗教がヒンドゥーとイスラムで分離したけれど、昔は同じ一つの国。文化的にも多くの共通点がある、お互い親戚のような存在らしいです。
A: Bodhgaya B: Kolkata
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