ULTRA CIALTHON
In the end of this summer, I visited IWATE and MIYAGI which are all struck area by the earthquake.
It’s to photograph and …
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In the end of this summer, I visited IWATE and MIYAGI which are all struck area by the earthquake.
It’s to photograph and …
本文を読む映画 “Last Mission” 広告ポスター
先日書いた、新宿駅通路を飾ったポスターです。
1枚目がハリウッドから送られてきたケヴィン・コスナーのホンモノポスター。
そしてそれに続く3枚のおじさま方が今回僕が撮影したパロディ・ポスター。
ケビン・コスナー主演の映画「ラスト ミッション」が先週から公開されています。
この映画の、広告用ポスターを縁あって撮影させていただきました。
ケヴィン・コスナーの本物ポスターをパロったポスター3種。
関根勤さん・具志堅用高さん・蛭子能収さんの3氏を撮影しました。
上下の写真は新宿駅地下構内。他に映画館にも展示されます。
この文章は「神さまがくれた花 10」のつづきです。
話の最初に戻るには「神さまがくれた花 1」へ。
11
その僧侶は短めの自己紹介から話しはじめた。
私はインド人だがアメリカ育ちだ。ハーバード大学に進み哲学を学び、卒業した後ヒンドゥ教に人生を捧げる事を決心し、スワミナライの門をくぐったのだ。
アメリカで育つ過程で触れた文化や文明は捨て去ったのだ。流行の服、おいしい料理、酒タバコ、映画やテレビの娯楽。
10
神さまが住居に戻り、今日の謁見が終了になると群衆は思い思いの方角へ散って行ったが、僕の周りには20人ほどのインド人がテンション高く集まっていた。そのうちの半数はこの寺の僧侶だ。
「今日もまたもらったのか!?」
信者でもない外国人が神さまと会話する事も稀なのに、2日連続で花までもらった事実がみな不可解で仕方なかったようだ。
9
寺に到着すると、再び昨日と同様に席を確保し、神さまの降臨を待つわけである。
女性陣は女性用の席に、席というか地べたに座ってるだけだが、固まって待つ。どうやら神さまはもちろんのこと、弟子であるこの寺の僧侶たちは女性との接触を禁じられているようだ。僧侶と女性が話をしている姿すら見られない。
8
翌朝、少し遅めに起きるとダダとジャグネシュはリビングでくつろいでいた。
おはよう、ジェイアンベ、ジェイスワミナライとお互い声をかけると、「10時には出発するから準備しなさい」とダダ。もう100%連れて行くつもり。これはやはり逃げられないということか。
7
この日の謁見はこれで終わりのようで、最初に出てきた入り口から神さまは住居に戻って 行った。
神さまの姿が見えなくなると、整然と座っていた群衆たちは思い思いの方向に散り散りになって行った。僕の掌の中には小さな赤い花がひとつ残された。ダダとジャグネシュと、他6,7人が僕の周りに駆け寄ってきた。
「すごいじゃないか!スワミ神から話しかけられるなんて!」
6
僕を見ながら弟子がボソボソとささやく。それを聞いたスワミ神はフンフンと微笑みながら頷いて、弟子の耳にそっとひと言語りかけた。
それを聞いた弟子、僕の方に向き直り、厳かに威容を整え、
「神さまは日本からはるばるあなたが来られたことに大変お喜びである」
5
なにか信者たちにしかわからない合図でもあるのだろうか。
なんとなく弛緩していた信者たちがものの数秒で姿勢を正すと、時を同じくして本堂の入り口から再びスワミ神が現れた。
車いすを押され、最初に出てきた出入り口とは逆の方向にゆっくりと向かい、そこに座る信者たちの前に止まった。